無事、安置場所への搬送が終わると、次は葬儀社との打ち合わせに移りますので、搬送の手配と合わせて、打ち合わせの日時も決めておくとよいでしょう。
葬儀社と打ち合わせをする前に、喪主を務める人の確認を行いましょう。今後は喪主となる方が、葬儀の打ち合わせや各所の連絡などのイニシアチブをとって進めていくことになります。
ちなみに、喪主は基本的には配偶者となりますが、配偶者がいない場合やご高齢の場合には、その子供やそれ以外の方が務めることもあります。その場合の優先順位は、長男→次男以降の直系の男子→長女→次女以降の直系の女子→故人の両親→故人の兄弟姉妹となります。ただし故人様が遺言を残されていた場合は、その遺志に従うことになります。
喪主と葬儀社で葬儀の打ち合わせをします。打ち合わせでは、葬儀の日時、場所(斎場)、葬儀の種類などを決め、必要な費用を確認します。また故人様の宗旨宗派の確認もこのタイミングで行います。葬儀の種類とは、一般葬や家族葬といった葬儀形式のことで、どのような種類の葬儀にするかによって、かかる費用も変わってきますので、やりたい内容と予算とをすり合わせて、葬儀社と相談しながら進めていきましょう。
ちなみに日時は、ご家族様や宗教者のご都合、火葬場の予約状況などを照らし合わせながら、最適な日にちを決めていきます。日時や場所が確定すれば、身内や関係者へ訃報の連絡をすることができます。また、このタイミングで喪服や数珠などの準備もしておきましょう。
葬儀のご案内を、三親等あたりまでの身内や故人様の友人・知人など、各種関係先に訃報としてお送りします。ただし、家族葬や一日葬のように参列者を限定する葬儀の場合は、この段階では参列してほしい方のみに知らせるに留めておき、事後に「葬儀は身内のみで執り行いました」という旨をお知らせします。
また、葬儀案内の連絡をするタイミングで、葬儀当日に受付係や会計係、世話係を任せたい方を決めておき、合わせて依頼をするとスムーズです。基本的に葬儀の進行などは葬儀社のスタッフが行いますが、受付や会計は、喪主が参列者の中から適任者を選んで依頼することになります。世話係とは喪主のサポートを行う人ですが、こちらも必要に応じて依頼しましょう。
葬儀のときに祭壇に飾る遺影も、このタイミングで選んで葬儀社にデータを渡します。データは、紙焼きでもデジタルでもどちらでも構いませんが、故人様の人柄や印象が感じられるような一枚を選びましょう。ただし、ピントが合っていない写真や、ぶれている写真、顔の一部が障害物で隠れている写真などは遺影には適していません。またデジタルであれば、最低でも200万画素以上の解像度のものを選びましょう。
続く